第102章 彼らに何か仕事をさせる

収録終了のランプが点灯すると、杉浦杏奈は立ち上がって大きく伸びをした。灰原仁司はもう腰を上げていて、そのまま松下浩史のほうへ歩いていく。

今回の撮影は多少波乱含みだった。だが彼には分かっていた。この回は間違いなく跳ねる。

企画そのものに引きがあるうえ、杉浦杏奈ひとりで相当な数字を持ってこられる。今回の『スターファミリー』は、どう転んでも黒字だ。

ステージの上では、松下浩史がまだ汗を拭っていた。灰原仁司と話しながらも、視線は時おり杉浦杏奈のほうへ流れる。

下のゲストたちも立ち上がって外へ向かっていたが、その途中で杉浦杏奈をちらりと見る者がいる。あの顔から何かを読み取ろうとしているようだ...

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